外来のご案内

ホーム  > 外来のご案内  > 検査のご案内  > 大腸CT検査
大腸CT検査

大腸CT検査とは、内視鏡を使用しない大腸検査です。検査はお尻から細い チューブを10cm程度挿入して炭酸ガスを注入し、大腸をゆっくり拡張させていきます。拡張した大腸をCT装置にて低線量撮影を行います。そのデータをもとに大腸3次元画像を作成し診断します。

メリット・デメリット

メリット ・あらゆる方向からの観察が可能で、内視鏡カメラでは見えにくい襞の裏側でも問題ありません

・下剤の量は内視鏡検査の半分以下ですので、たくさんの量の水分を飲むのが苦手な方におすすめです

・肛門から鉛筆程度の太さの管を10cm程入れるだけですので、腸の中にカメラを入れる事に抵抗感のある方におすすめです

・検査時間はガスを注入している時間も含め15分程度で終わります

・大腸以外にも胆嚢・膵臓・肝臓・腎臓など腹部臓器の診断も同時に行えます
デメリット ・病変の色合いの変化や硬さなどの情報が得られません

・異常が見つかった場合、その場で組織を採取できないため、後日、内視鏡検査を受ける必要があります

・CT装置を使用するので、医療被曝があります

・5mm以下のポリープ様病変や平坦な病変は、内視鏡検査の方が優位です

検査の流れ

<検査日前日>

【前処置】

1.

朝食から消化の良い食事(検査食※1)を食べ、水分を多めに摂るようにします。

2.

夕食後、下剤を服用します

※1 検査食の1例(当院でご用意できる検査食です)

朝食:鯛がゆ
昼食:和風ハンバーグ、白がゆ
間食:ゼリーミール、ビスコ
夕食:コーンポタージュ


朝食


昼食


夜食


<検査日当日>

1.

起床後、800mlの下剤を6〜7分のペースで、コップ1杯分(200ml)ずつ飲んでください。30分程度かけて800mlを飲みきります。 服用した後は、水様便が頻回に出ます

2.

当日の午後1:30に当院へお越しください

3.

検査着へ着替えていただき、検査を始めていきます

4.

細いチューブで10cm程度、お尻から管をいれ、炭酸ガスを注入していきます

5.

横向き、仰向けの順で撮影し、撮影終了となります
(うつ伏せで撮影する場合もございます)

※前処置が不十分だと検査結果に影響する場合があります
※炭酸ガスは空気よりも130〜150倍の速さで体内に吸収されるため
 お腹の張りがいつまでも続くということはありません

なぜ炭酸ガスを注入するの?


大腸は元々”ぺちゃんこ”の状態ですのでガスを送り込むことにより、均一に膨らませて撮影をします。注入速度はゆっくりですのでリラックスして横になっていてください。注入中および検査中は多少お腹の張りを感じますが、負担を減らすため炭酸ガスを使用しています。


炭酸ガス注入機

検査実施までの流れ

1.当院の内科外来を受診してください
2.外来受診後、医師が必要と判断した場合に予約を取ります
※検査対象者(保険適用) 「便潜血反応が陽性」等で大腸がんが疑われた場合
3.検査前日より前処置
4.検査実施


大腸CT検査ができない方

・妊娠中の方
・前処置のできない方
・腸閉塞を疑われる方
・腎機能が極めて悪い方